大臣会見

金子大臣会見要旨

2008年10月28日(火) 9:20 ~ 9:32
国土交通省会見室
金子一義 大臣

閣議・閣僚懇

(大臣)本日の閣議では、当省に関係するものでは一般案件が2件、「我が国固有の優れた文化的資産である平城宮跡の保存及び活用を図るための都市公園の設置について」の決定と、「平城遷都1300年記念事業の実施について」の決定がありました。政令が4件、「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律の施行期日を定める政令」の決定、「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律施行令」の決定、「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令」の決定と、「国土交通省組織令の一部を改正する政令案」の決定がありました。私からは以上です。

質疑応答

(問)昨日のニューヨーク株式市場ですが、200ドルくらい下がって、今日も東証で少し下げた後に引き返していますけれども、株価は相変わらずバブル後最安値水準なのですが、現在の株式市場について、あるいは金融市況について大臣のご所見を伺いたいのですが。
(答)アイスランドの銀行のサムライ債がデフォルト状態というニュースを見ました。我が国の株式市場だけではなく、世界をぐるぐる回っている怖さ、今日盛り返して明日また下がるとか、短期的な上げ下げよりも、まだ世界でそういう怖い動きというのが出てくるのだろうと。アイスランドはファンドが集まって相当大変であるというのは既に聞いていましたけれども、サムライ債がもろに来ますと、日本の地方銀行に色々な影響がくるのではないかと。私は中身は分かりませんが、前のリーマンブラザーズの時は地方銀行は本当に僅かずつの保有ですから影響が無かったのですが、今回の場合はどのような投資結果になっているのか等々色々な要因がまだ出てくる可能性があるという意味で非常に怖い状況が引き続き続くことを覚悟しておかなければならないと思います。経済に良い影響が出る訳ないので、何とか対岸の火事で抑えたいということは、一生懸命、今、政府としてもやって貰ってますけれども、なかなか遮断出来ないところは出て来ていると思います。

(問)衆議院の解散総選挙について、早期解散論と見送り論が出ている訳ですが、今、大臣が仰ったように、現下の金融情勢、経済情勢において、どのようなお考えをお持ちかお聞かせください。
(答)百年振りのこういう世界的な同時不況という状況の中ですから、ここで経済の対策をきちんと打つ方が優先であるというのは、麻生総理の政治家としての良心だと思っています。

(問)それは早期解散をするべきではないという認識でしょうか。
(答)麻生総理が経済対策を優先したいということに賛成です。

(問)川辺川の件ですが、今日、熊本県知事が来られてどのようなお話をされるのですか。
(答)ようやくお目に掛かれるよう両方の日程がつきました。今日は忌憚の無い御意見を承らせて頂きたいというのがまず1点。それから2点目は、今後どういう方向で進められるかという道筋が議論の中で作れていければいいなと思います。これは会談後、また皆さんに何らかのご報告する場を作らせて頂ければと思っています。

(問)住宅ローン減税ですが、前回もお話頂いたと思うのですが、実効性を上げるために、どういう方向性や内容を盛り込めば良いと思われているかということ、このための課題をどう考えておられるか、もう一度お聞かせください。
(答)最大の内需の柱は住宅だと思っていますし、「骨太方針2008」の中にも「住宅」という一つの大きな柱として、まだ閣僚ではありませんでしたが入れさせて頂きました。総理からも過去最大の減税が受けられるようにしろという指示が出ましたので、それを受けて今ある住宅ローン減税というものを制度設計していかなければいけないのですが、ご存じのように住民税が対象になりませんと中堅の方がその受益を得られないということになってしまいますので、これは鳩山総務大臣とも相談し何らかの工夫をしていかなければならない大きなテーマだと思っています。総務省は、鳩山さんは、住民税は政策減税に使うべきではないということで取り敢えず反対されています。もう一つ住宅ローンを借りなくても、例えば40代50代のそれなりのお金を持っている方が買う、あるいはリフォームをする、手金を使うということに対しても投資減税が出来るような、投資減税は今非常に狭い分野だけで行われているのですが、これを何とか広げていって、実物投資、高齢者が持っているお金が実物に廻るように何とかしていけないだろうかということを、これから年末の税調にかけて私としても進めていきたいと思います。大きな目玉にしていきたいと思います。

(問)一部報道で気象庁の件ですが、岩手県の大きな地震が1度震度階級が大きかったということで、震度を見直すとの報道があったのですがそれについてご所見をお願いします。
(答)私の出身の岐阜県多治見市がいつの間にか日本一暑い土地になってしまいました。温度調査の置いてある場所がやたら暑いところに置いてあるのです。そういう問題もあって設置する場所について、特に温度よりも災害の方は住民に大きな負担を与える訳ですから、何か見直しを検討するやに伺っています。私が伺っているのはそこまでです。

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