国土審議会離島振興対策分科会第8回離島指定検討部会:議事要旨

国土審議会離島振興対策分科会第8回離島指定検討部会:議事要旨

令和2年10月27日(木)10:00より、国土交通省(中央官庁合同庁舎2号館)国土政策局会議室において、国土審議会離島振興対策分科会第8回離島指定検討部会が開催された。主な議論は、以下の通り。

〇 第7回離島指定検討部会において定めた点検対象の地域に関しては、小規模離島であるものの地域の特色に合わせた活動が行われており、産業振興や人口の維持・拡大等に取り組む姿勢、関係人口の存在、離島振興計画を踏まえた取り組み等がなされている。
〇 点検結果をみると、新しい島の活用に展望が見受けられるように感じる。現在の状況は、V字回復とまでいかなくてもJ字回復まではきている印象であり、指定解除を猶予する意味はある。
〇 自治体が離島をお荷物的な存在として見るのではなく、いわゆる誇り、あるいは宝であるという取り組み方をしていくことが重要。島に住む人も島の素晴らしさを絶えず認識し、行政もそれをバックアップしていく、そのような離島行政がいいのではないか。
〇 観光分野では、島でゆったりとした時間を過ごしたり、島民の方と交流するなど「島旅」というジャンルを確立しつつある。その意味で若い世代にとって島は非常に印象がよいものになっている。
〇 最近、文化や観光、食を配信するような人が増えている。SNSの発展によって、気軽に誰でもクオリティの高い発信が容易にできるようになったことが集客のポイントになっている。
〇 小規模な離島は、車がなくても、歩いて回ったり、自転車で回ったりすることができる。コンパクトなサイズをうまく活用するという視点も必要。
〇 ワーケションについて、Wi-Fi環境が整った島であれば、特にクリエイテブな仕事をされる人において、自分で行ったきりになりたい島とか、行き来ができる島とか、いろいろな島を選んで、刺激を受けながら仕事をすることができると思う。また、島にとっても、来てほしい方を受け入れるという意味で、ワーケションという切口は有効だと思う。

議論の結果、点検対象となった8地域においては、現時点ではいずれも指定解除を猶予することが妥当であるという結論となった。今後、離島振興対策分科会にて本部会の結果を報告し、審議していただくこととする。

(速報のため、事後修正の可能性があります。)

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