大臣会見

赤羽大臣会見要旨

2021年3月26日(金) 8:39 ~ 8:47
衆議院本館
議員食堂
赤羽一嘉 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、私の方から報告するものはございません。
このほか、私の方から2点報告させていただきます。
1点目は、「地域観光事業支援」についてです。
本日の閣僚懇談会において、私より地域観光事業の支援について発言しましたので、御報告させていただきます。
緊急事態宣言は解除されましたが、全国的に「ステージ2」相当以下に収まっている状況にはなく、引き続き、各都道府県の感染状況等について注視し、様子を見る必要があることから、全国規模での移動を前提とする「Go To トラベル事業」の再開は、当面難しいものと考えており、感染状況等が落ち着いた段階で改めて発表させていただきたいと思います。
他方、感染状況等が落ち着いている地域におきましても、旅行需要の減少により、観光関連事業が深刻なダメージを受けております。
そうしたことから、地域の経済と雇用への不安が高まっていることを受けて、もう既に27の県において、独自に宿泊割引等の観光需要の喚起策が講じられているところです。
このような中、全国の多くの知事の皆さまから、こうした県独自の取組に対して、国としても強力な財政支援を行ってほしいとの強い御要請をいただいており、国土交通省として、感染状況が落ち着いている「ステージ2」相当以下とする都道府県が行う県内旅行の割引事業を財政的に支援することといたしました。
具体的には、Go To トラベル事業が再開するまでの間、「ステージ2」相当以下とする都道府県が、同一県内での旅行への割引支援を実施することを決定し、国による支援を希望される場合には、1人1泊当たり5000円を上限として、国から補助金を交付させていただきます。
また、旅行への割引支援と併せて、クーポン等で土産物屋、飲食店、公共交通機関などの地域の幅広い産業に裨益する支援を実施する場合には、1人1泊当たり2000円を上限に追加して補助金を交付することといたします。
この支援は、4月1日木曜日以降、準備が整った都道府県から順次開始させていただき、終わりを決定しているわけではありませんが、当面は5月末まで実施することを基本として、予算規模は、総額で約3000億円を予定しているところです。
引き続き、地域の観光関連事業、これは正に各地域の主たる産業でありますので、適切に支援してまいりたいと思っております。
詳細は後ほど資料を配付させていただきます。
2点目は、東北新幹線の通常ダイヤについて御報告いたします。
本年2月13日に福島県沖で発生した地震により、東北新幹線では、電柱20本が折れた大きな被害のほか、架線金具の損傷約550箇所、軌道変位約220箇所などを含め、合計約940箇所で被害を受け、復旧作業を進めてきたところですが、この度、復旧作業が完了し、本日の始発より通常ダイヤでの運転が再開されたところです。
利用者の方々には、発災後、約10日間にわたる運転見合わせや、その後暫定ダイヤでの運転となり、大変御不便をおかけしました。
電柱を含む今後の耐震補強につきましては、今回の施設の被害状況等を踏まえ、現在、JR東日本において検証が行われているところですが、国土交通省といたしましても、同検証結果を踏まえ、必要な対策を検討してまいりたいと思っております。
私からは以上です。
 
 

質疑応答

(問)幹事社から大きく2点お伺いします。
まず、観光事業への支援についてですけれども、「ステージ2」以下という条件を先ほどお話されましたけれども、今後また感染が拡大して「ステージ3」相当の地域が出てきたときに、国としてはどのように対応されるのか、そうした金額での支援を国だけ停止するのか、県のそうした割引支援そのものを止めるように求めたりといったことをされるのか、というところが1点と、Go To トラベル全体の再開時期ですね。
与党の部会では6月以降という提言も出ましたけれども、この辺りをどう考えてらっしゃるのか。
別件でもう1点、スエズ運河について、座礁した船が。
(答)50分に着席しなければいけないので、最初の質問だけでよいですか。
(問)わかりました。
(答)まず、今回の支援は、あくまで県が主体でありますので、支援を希望されるかどうかは県の判断によります。
ですから、手を上げない県は参加できない、利用できないことになりますので、県が主体だということです。
ですから、その県で感染状況がどうかといったときには、県知事の判断で、やめるのも継続するのも県の判断に委ねるということです。
「ステージ2」相当であるかどうかにつきましても、これまでもそうですが、県知事の判断になります。
あくまで県がやられることについて、財政支援だけするということです。
これがひとつです。
もうひとつ、Go To トラベル事業の本格的な再開、これは全国の観光関連事業者、首長の皆さまからも強く要望されているところでありますが、先ほど申し上げましたように、やはり国民の皆さまが安心して観光を楽しめる状況を作ることが大事だと思っております。
先行きがどうなるかはまだわかりません。
今は緊急事態宣言が解除されてもリバウンド対策をしている地域もたくさんあります。
また、新たな感染状況になっているところも散見されますので、このような状況を踏まえて、たぶん6月以降というのは、とりあえず今回の支援事業は当面は5月末までとさせていただいておりますが、Go To トラベルが再開できないときは、継続というように、多分そうなるのであろうと思いますので、今、6月うんぬんということを決めているわけでは全くありません。
そう書くと誤りですから。
書かれているところもありますけれども、そのようなことは全く決めておりません。
スエズ運河の件はすいませんが、記者の皆さんには別途御連絡致します。
 

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