水資源

渇水の発生

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渇水の発生

 「渇水」とは、河川の管理を行うに当たり、降雨が少ないこと等により河川の流量が減少し、河川からの取水を平常どおり継続するとダムの貯水が枯渇すると想定される場合等に取水量を減ずる、いわゆる「取水制限」を行う等、利水者が平常時と同様の取水を行うことができない状態をいいます。

渇水によるダム貯水率の低下(利根川水系矢木沢ダム)

 わが国においては、これまで1939年の琵琶湖大渇水、1964年の東京オリンピック渇水、1967年の長崎渇水、1973年の高松渇水、1978年の福岡渇水などの、大規模な渇水が発生しています。
 近年においても、1994年の列島渇水の際には、水道水の断水や減圧給水により一度でも影響を受けた人口は全国で約1,600万人に上るとともに、全国で約1,400億円の農作物被害が発生しました。
 最近30年間における渇水に伴う上水道の減断水の発生状況をみると、四国地方で渇水が多発しています。

 

渇水の影響

 現代社会は水の安定的な供給を前提として、快適な生活や質の高いサービスが確保されています。そのため、水道用水が断水や減圧給水になると、食事の用意ができない、水洗トイレが使えないなど、家庭生活や社会活動に大きな影響を及ぼします。また、工業用水が不足すると工業の操業短縮や停止といった被害が発生します。
 また、農業用水が不足すると、農家の人は番水(時間や順番を決めて配水する方法)や反復利用の強化等を行い水を節約しますが、これには多大な労力と費用が必要になります。例えば、1994年の渇水の際には平年の約3倍の費用が必要になりました。さらに水の絶対量が不足すると、農作物の成長不良や枯死などの被害が発生します。

  • 内閣府「人と水とのかかわりに関する世論調査」(1994年度)

  • 番水時計(枠内)と番水時計を用いた夜間の配水管理状況

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お問い合わせ先

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