本地域は、四国の最西端に位置し、豊後水道に突出した日本一細長い半島である佐田岬半島(全長40km、最大幅6.4km、最小幅0.8km)と、その基部に位置する八幡浜市、伊方町、西予市旧三瓶町区域で構成される。
面積は、268.02㎢で県全体の4.7%、人口は57,042人で県全体の4.0%を占めている。
地勢は、森林面積が144.78㎢で地域全体の54.0%を占め、半島の主軸を平均300m級の山脈が走るため、全般的に平地に乏しく急峻な地形となっている。半島の南の宇和海側は白砂の連なる海岸、北の瀬戸内海側と半島の基部はリアス式海岸を形成しており、屈曲に富む海岸線、海食崖、奇岩等に恵まれた景勝地として知られている。
気候は、四季を通じて温暖で寒暑の差が少ない海洋性気候に属している。地質は、風化しやすく保水性に乏しい三波川結晶片岩が大半を占めており、地形的条件と相まって慢性的な水不足に悩まされていたが、平成3年度に完成した南予水道用水供給事業により改善された。
本地域は、藩政時代は宇和島藩とその支藩である吉田藩に統治されており、昭和10年の八幡浜市の市制施行以前は、すべて西宇和郡に属していた。現在は、八幡浜市を中心都市として日常社会生活圏を形成しつつ発展している(佐田岬地域半島振興計画抜粋)。