本地域は、広島県の南西部に位置し、江田島・能美島 、倉橋島などからなっているが、音戶大橋 及び第2音戶大橋によって本土と倉橋島が結ばれ、さらに早稲大橋によって江田島・能美島につながっている。
江田島市全域及び呉市の一部地域(呉市音戶町、同倉橋町 )で構成されており、面積は173.94 ㎢で全県の2.1%を占めている。注) 平成 16 年11月1日、江田島町、能美町、沖美町、大柿町が合 併して江田島市となる。また 、音戶町、倉橋町は平成17年3月20 日に呉市と合併している。なお、旧町区域の名称は、いずれも市名の後ろに旧町名をつけた名称となっている。(例:江田島町→ 江田島市江田島町)
気候は、温暖少雨という典型的な瀬戶内海気候である。豊富な自然に恵まれ、瀬戶内海特有の多島美と山の緑で美しい景観をおりなしている。
地勢は、島嶼部特有の山地と丘陵地が大半を占め、急な斜面が海岸近くまで張り出しており、海沿いの平坦地に集落が形成されている。また、花崗岩系の浸透性の強い砂質土壌で保水性に乏しく、土砂による災害、高潮・波浪等の海水による災害の危険性の高い地域が多く存在している。
平成 22年の人口は、45,983人で全県の1.8%を占めており、昭和50年から平成22年の35年間に36.5%減少している。平成 22年の就業人口比率(参考数値:江田島市)は、第1次産業が11.6%、第2次産業が20.5%、第3次産業が66.8%となっている。全県に比べると特に第1次産業の比率が高い。就業機会は、地域外に大きく依存しており、旧呉市地域や広島市等、地域外への通勤者の割合が高くなっている。通学者(15歳以上)についても、地域外への通学が多く、江田島市能美町及び同沖 美町では広島市への通学者の割合が高い。商圏としては、広島、呉両商圏の競合地域となっている。特に、非日常的な買い物が多い買回品の購入において、呉市音戶町は旧呉市地域が、江田島市能美町及び同沖美町は広島市中心部が、それぞれ大きな存在先となっている(江能倉橋島地域半島振興計画抜粋)。