本地域は、わが県の太平洋側から北へ突き出した半島で、本州最北端に位置する。津軽海峡の最狭部約20㎞を隔てて北海道と、平舘海峡を挟んで津軽半島と相対している。面積は県土の約22%にあたる2,087㎢、人口は119,454人(平成22年国勢調査)で県人口の約9%となっている。これは、全国面積、人口に占める半島地域の割合の各2倍強であり、他県に比べ全県に占める比重の大きい地域ブロックの一つとなっている。
地勢は恐山山地が広がる山がちな北半部と下北丘陵等なだらかな台地が広がる南半部とに大きく分けられ、昭和43年7月22日には恐山や仏ヶ浦、大間崎などが下北半島国定公園に指定されており、貴重な動植物の宝庫となっている。また、陸奥湾が深く湾入することにより延長317㎞に及ぶ長大な海岸線に恵まれており、良港も多い。地域の68%が森林でヒバ(ヒノキアスナロ)の美林がみられる。農用地は9%に過ぎないが、丘陵地を中心に広い未利用地が存在し、畑作や畜産等の開発可能性が残されている。
気候は太平洋側は表日本型気候に属し、春の終わりから夏にかけての偏東風(ヤマセ)が吹く時期には低温、日照不足の日が続き、農作物等は被害を受けやすい。また、西部は日本海型気侯に属し、11月から3月まで北西の季節風が降雪をもたらす。全体的に県内日本海側地域(津軽地域)より降雪量は少なめで、年平均気温も低い(下北地域半島振興計画抜粋)。