「日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)」に係るモデル事業を実施しました!~今から始められる、withコロナ、afterコロナ禍での持続可能な観光を実現するための情報が満載です!~

最終更新日:2021年3月26日

 観光庁では、各地方公共団体や観光地域づくり法人(DMO)等が持続可能な観光地マネジメントを行えるように2020年6月に公表した「日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)」の普及促進を目的として、5つのモデル地区(北海道ニセコ町、三浦半島観光連絡協議会(鎌倉市、逗子市、横須賀市、三浦市、葉山町)、岐阜県白川村、京都府京都市、沖縄県)においてモデル事業を実施しました。

「日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)」
「日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)」

モデル事業の概要

 本モデル事業では、「持続可能な観光とは?」といった根本的なことから学習するトレーニングプログラムの実施、危機管理やエコツーリズム等の有識者を派遣・指導する等の取組を通じて、モデル地区各地の持続可能な観光に向けた取組を支援してまいりました。

モデル事業の概要

 トレーニングプログラムでは、持続可能な観光の国際基準を開発したGSTC*公認のトレーナーによる講義とフィールドワークにより、持続可能な観光に関する基準の理解を促進させることができました。詳細はこちらをご確認ください。
 また、有識者を各モデル地区に派遣し、持続可能な観光地経営を進める上でのアドバイスを行いました。有識者からのアドバイスは他の地域でも参考になる内容が多くなっており、詳細はこちらをご確認ください。
 さらに、各地区の課題(ごみのポイ捨て等)を解決するための調査も行い、持続可能な観光の実現に向けた取組を支援しました。詳細はこちらをご確認ください。

*:グローバルサステナブルツーリズム協議会(Global Sustainable Tourism Council,GSTC)。国連世界観光機関(UNWTO)、国連環境計画等の呼びかけにより持続可能な観光の共同理解を深めることを目的に活動する協議会。

モデル事業の成果

 モデル地区においては、「コロナ明けの観光ではサステイナブルな取組を行っている観光地が期待されているので、先だってそういった取組を進められて良かった」、「全ての観光地が取り組むべきものだと感じた」等と各地において持続可能な観光への意識が高まり、持続可能な観光の国際的な認証機関であるグリーン・デスティネーションズが実施する表彰制度「TOP100選」に、全モデル地域が選出されました。TOP100選に選出されることで、グリーン・デスティネーションズのホームページにて紹介されると共に、地域においてTOP100選のロゴマークの使用が可能となり、持続可能な観光地としての国際的な認知度向上や、サステナブルツーリズムに関心の高い観光客の誘客が期待されます。

 また、最終的には、JSTS-D各項目への取組状況等を記載したアセスメントレポートを作成し、自身の観光地がどの程度持続可能な観光の実現に向けた取組をできているのかについて把握でき、今後何に取り組む必要があるのかについて明確になりました。アセスメントレポートの一部はこちらに掲載しておりますので、各地でJSTS-Dに基づく取組を行う際の参考としてください。

持続可能な観光に取り組もうとする方へ

 持続可能な観光に取り組むにあたっての参考として、先進事例を紹介いたします。感染症対策や地域コミュニティとの共生等、各地の持続可能な観光に向けた取組をご参照ください。

参考

報道・会見

このページに関するお問い合わせ

観光庁 外客受入担当参事官室
担当:大野、福田
TEL 03-5253-8111(内線27914、27904)、03-5253-8972(直通)
FAX 03-5253-8123