観光庁では、平成22年度補正予算において「ボランティア等社会貢献活動旅行を通じた旅行性向・意識に関する調査・分析」を実施しました。この度、本事業の受託者である「地球の歩き方」(株式会社ダイヤモンド・ビッグ社)より、本事業を通じて得た成果・ノウハウを活かして、ボランティアを送り出す「ボランティア・パッケージ」が展開されますので、お知らせいたします。「ボランティア・パッケージ」の第一弾は、岩手県の遠野市災害ボランティアセンターの指示により、岩手県内の被災地でボランティア活動を行います(詳細は「地球の歩き方」のホームページ(
http://www.arukikata.co.jp/iwate)をご覧ください)。
被災地の一刻も早い復旧・復興のためには、多くのボランティアの力が欠かせません。一方で壊滅的被害を受けた地域では、ボランティアを行おうとする方が自力で交通・食事・宿泊場所を確保することが難しく、県外からのボランティアを受け入れる環境が整っておらず、また、準備不足のままボランティアを受け入れることは、場合によっては被災地に負担をかけることにもなりかねません。
そこで、旅行業者があらかじめ、[1]受け入れ先の行政や社会福祉協議会と調整を済ませた上、[2]出発地から宿舎間と宿舎と活動地間の交通手段、[3]活動・滞在中の食事、[4]活動地付近の宿泊場所を確保することで、ボランティアを送り出しやすくなります。また、ボランティア参加者が被災地の宿に滞在し、飲食・宿泊といった消費活動を行うことで、地域の経済復興につながります。