未曽有の大災害となった東日本大震災の発生から1年8ヶ月が過ぎようとしています。この間に壊滅的な被害を受けた被災地も交通インフラや生活インフラなど復興は着実に前進していますが、原発事故の後遺症など引き続き厳しい状況が続いています。
昨年12月に私たちは、被災地の復興を日本の成長戦略の柱である観光から目指していこうと、「震災復興 観光推進国民会議」を招集し、仙台でシンポジウムを開催いたしました。以来、東北観光博をはじめとするさまざまなイベントも催され、観光による回復を目指していますが、多くの地区において風評被害のため観光産業の復興はまだ道半ばであります。また、日中国交正常化40周年を機に拡大を期待した中国人客の訪日は、現在逆風のもとにあります。
そこで私たち「震災復興 観光推進国民会議」は、今なお根強く残る風評被害を払拭するとともに、震災に対し多くの支援をしていただいたアジア各国からのインバウンドを引き続き拡大して、「観光で東北を元気にする」ことを目的として、風評被害に苦しむ山形の地でフォーラムを開催することといたしました。
フォーラムの内容は以下の通りでありますが、産業界と観光業界が一体となって今こそ「観光の力」で被災地の復興をしていきたいと思料いたしますので、皆様方の格別なご支援、ご協力を心からお願い申し上げます。