2020年4月の一般公開に向け、アイヌ文化の復興等に関するナショナルセンターとなる民族共生象徴空間(象徴空間)の整備が北海道白老町において進められています。
象徴空間の意義やアイヌ文化等の魅力を共有し、国際的な協力体制の構築を図るとともに、広く一般にアイヌ文化復興の動きとその理解の深化を図るため、アイヌの方々やニュージーランドからマオリの方々をお招きして、政府主催として初めてシンポジウムを開催しました。
この度、開催結果について公開いたします。
先住民族国際シンポジウム
テーマ:「アイヌ文化復興について~ニュージーランドから学ぶこと~」
日 時: 平成29年11月25日(土)13:30~
会 場: STVホール(北海道札幌市)
主 催: 内閣官房アイヌ総合政策室、国土交通省
共 催: 札幌テレビ放送株式会社(STV)
後 援: 北海道、ニュージーランド大使館
来場者: 一般市民等約200名
■プログラム・・・・・・開催概要
○主催者挨拶: 平井裕秀(内閣官房アイヌ総合政策室長(内閣審議官))
○来 賓 挨 拶: スティーブン・ペイトン(駐日ニュージーランド特命全権大使)
髙橋はるみ(北海道知事)
加藤 忠(公益社団法人北海道アイヌ協会理事長)
○パネルディスカッション・・・・・・議事概要
<コーディネーター>
佐々木史郎(国立アイヌ民族博物館設立準備室主幹)
<パネリスト>
ウィリアム・フラヴェル(ラザフォード高校マオリ学部長)
ジョシュア・ファレヒナ(キズボーン地区議会議員)
北原次郎太(北海道大学アイヌ・先住民研究センター准教授)
八幡巴絵(一般財団法人アイヌ民族博物館 学芸係長)
平井裕秀(内閣官房アイヌ総合政策室長)
○先住民族交流
【アイヌの古式舞踊】
一般財団法人アイヌ民族博物館の皆さんが国の重要文化財、2009年ユネスコの無形文化財にも登録されたアイヌの
古式舞踊を披露
<演目>
エムシリムセ(剣(つるぎ)の舞)
ムックリ演奏
イヨマンテリムセ
【マオリの伝統的舞踊】
地球の創造についての伝統的なマオリの物語である「ランギヌイ・メ・パパタヌーク」を披露
最後はアイヌの即興歌「ヤイサマ」を来場者の皆さんと踊り、会場が一体となって楽しみました。